Day.1
今朝はいっそう冷え込んで温暖なこの地域でも霜の降りる有様だった。
いつも見かける猫たちもこの寒さに負けたのか姿が見えなかった。
あれは小学生の頃だろうか、実家を立て替えていた頃だから小学校には上がっていただろう。立て替えで更地になっていた土地に霜柱が立っていた、当時の私は「霜柱」という言葉も知らずにただ夢中になって足で踏みつぶし、その感触に夢中になっていたのだった。
こちらに越してきてからというもの、そもそも土の上を歩くことが無くなったことに気がついたのは、正月ボケもそろそろ通用しない睦月の朝だった。